渋谷のラジオ 87.6MHz

オープニング:渋谷に関わるすべての人へ[渋谷区長/渋谷警察署長/渋谷消防署長]

        

 

2026年4月1日、渋谷のラジオは開局10周年を迎えました。
2016年、コミュニティFMとしてスタートした渋谷のラジオは、大都市の渋谷で、もしも大きな災害が起きた時、この街にいる人たちがどう助け合えるのか、その問いから生まれて、10年間「渋谷のみんながつながるラジオ」として人と人とをつないできました。

 

10周年の節目を迎えた渋谷のラジオが新たに掲げたテーマが「渋谷の みんなを つなげる ラジオ」。
一人ひとりの声や想いが、未来をつくります。
渋谷で暮らす人の声や想いをこの街に響かせながら、新しいつながりを生み出していきます。

 

そんな渋谷のラジオの開局10周年を記念して、2026年4月1日、
渋谷のラジオ開局10周年特別番組「渋谷のみんなをつなげるラジオ」を放送しました。
渋谷駅東口地下広場に設置された特設スタジオからは8つのトークセッションをお届けしました。

 


 

オープニングセレモニーでは、渋谷の街を支える3人のスペシャルゲスト(渋谷区長・長谷部健さん/渋谷警察署長・田中勇さん/渋谷消防署長・大髙浩さん)をお迎えしました。

さまざまな人がすれ違い、集い、暮らす街、渋谷。
お三方には、そんな渋谷という街に関わる方々に一番伝えたいことをお伺いしました。

 

島田 亜紀恵さん(以下、島田):様々な方が行き交っている渋谷。渋谷区民の方はもちろん、働く人、学ぶ人、そして旅行で訪れる方など、たくさんの方がいらっしゃいます。
世代問わず、そして国籍も問わず、いろんな方がいらっしゃるこの街ですけれど、今この街に関わるすべての人にお三方が一番伝えたいことはどんなことでしょうか。

 

渋谷消防署長・大髙 浩さん(以下、大髙):消防署は災害対応に関わりますので、災害時において、「自らの命は自らで守る」、そのための手段や方法を身につけていただきたいと思います。自分の身を守るという手段、あるいは方法を身につければ、助け合うこともできると思います。例えば、消化器の使い方、応急手当の方法、あるいは地震時の行動。そういったものを身につけていただきたいです。

 

島田:まさに防災は、ラジオにとっても大きなテーマだと思います。
長谷部区長、渋谷は「防災キャラバン」など、いろんな取り組みをしていますよね。

 

渋谷区長・長谷部健さん(以下、長谷部):はい。住民のみなさんに、防災意識を身近に感じながら育んでいただきたいという思いで、ここ数年は、避難所になる学校を中心に「防災キャラバン」という形で区民のみなさんに参加型・体験型の防災訓練をやらせていただいています。

 

島田:そうですよね。渋谷のラジオでも、渋谷消防署の方が月に1回、順番に出てくださって、防災消防に関する発信をしてくださっています。思い返せば 10年前というのは、熊本の地震が発生した年でもあったりします。このあたりもやはり思いをはせるところかなって、お話を伺いながら思いました。
続いて田中さん、今この街に関わる方々に一番伝えたいことはどんなことですか?

 

渋谷警察署長・田中勇さん(以下、田中):警察的には、(今渋谷に関わる方々が)安全安心に過ごせて、犯罪に巻き込まれないように、(特に)今、警視庁全体としては、特殊詐欺の被害が非常に止まらないということで、今まででしたら、高齢の方がオレオレ詐欺で騙されたのですが、最近は、投資詐欺やロマンス詐欺やSNSを使った詐欺で若い世代の人も犯罪に巻き込まれてしまいます。
どうか「うまい話はない」ということをしっかり警察として発信していきたいのと、そして、闇バイト等に子どもたちを従事させない・そういう犯罪に関わらせないよう、発信をしていきたいなと思っています。

 

島田:ありがとうございます。渋谷のラジオでも警察署の方にお話を伺う機会が毎年あり、特殊詐欺は年々手口が巧妙になっていくと聞きます。

 

田中:警察が対策をすると、詐欺をする側も手口を変えてくるという、いたちごっこみたいなところがあります。

 

島田:そうですよね。私も取材で詐欺についてのお話を伺っているので、自分自身気をつけているつもりだったんですけれど、詐欺メールに一瞬騙されそうになったとか、ヒヤッとしたこともあるんですよね。自分も被害を受けてしまう可能性があることを意識しながら、周りにも伝えていく必要がありそうですね。
それでは、長谷部区長にも伺いたいと思いますが、今この渋谷の街に関わる全ての人に一番伝えたいこと、どんなことでしょうか。

 

長谷部:このタイミングであれば、ちょうど今日(2026年4月1日)から、ゴミのポイ捨てに関する条例が施行されます。過料を徴収するのは 6月からになりますが、ゴミ・タバコのポイ捨てに対して、しっかりと区の方で対応していくことになります。当然、警察とも協力させていただきながら、この街の美化や治安維持のために取り組んでいきます。あとは、コンビニエンスストアや自動販売機へのゴミ箱設置も義務付けられます。そういった事業者のみなさん、またオーナーのみなさんには、意識していただきたいなというふうに思います。

 

島田:ありがとうございます。長谷部区長は渋谷で生まれ育っていらっしゃって、街の風景の移り変わりもご覧になっていると思いますが、街の美化やゴミ問題に対して個人的に思うこともあるのではないですか。

 

長谷部:個人的に思うところで言うと、1990年代ぐらいまでは結構ゴミが落ちてましたね。だけど、世の中で環境問題や地球温暖化が話題になる中で、2000年ぐらいから——ゴミ拾いの NPOを自分でも作りましたが——街をきれいに保とうとする意識が広がってきたと思います。10年ぐらいかかって、ゴミ拾いを始めた頃と比べると、ゴミの収集量が4分の 1ぐらいに減ってきていたんですね。でも、ここ 10年ぐらい、コロナもありましたが、観光客が増えてきて。すべて観光客の増加が原因ではないですけれども、人が増える分、ゴミの量がまた増えてきているという現状がありますね。そういった変化は肌で感じています。

 

島田:私も駅前のゴミ拾い活動に何度か参加したことがあるんですけれど、やっぱりゴミを拾えてしまうことが少し悲しいと言いますか、寂しいところもあります。

 

長谷部:そうですね。渋谷という街をここ50年ずっと見ていますけど、渋谷は、ずっと変化している街ですよね。守られている部分もありますけども、やっぱり常にアップデートされている。守るものは守っていくけど、前向きに変化をしていく街。渋谷は、そんな街かなっていうふうに、この 50年いて感じます。

 

■トークセッション全編のアーカイブはこちら
https://note.com/shiburadi/n/n0494a8d000e8?sub_rt=share_pw