
2026年4月1日、渋谷のラジオは開局10周年を迎えました。
2016年、コミュニティFMとしてスタートした渋谷のラジオは、大都市の渋谷で、もしも大きな災害が起きた時、この街にいる人たちがどう助け合えるのか、その問いから生まれて、10年間「渋谷のみんながつながるラジオ」として人と人とをつないできました。
10周年の節目を迎えた渋谷のラジオが新たに掲げたテーマが「渋谷の みんなを つなげる ラジオ」。
一人ひとりの声や想いが、未来をつくります。
渋谷で暮らす人の声や想いをこの街に響かせながら、新しいつながりを生み出していきます。
そんな渋谷のラジオの開局10周年を記念して、2026年4月1日、
渋谷のラジオ開局10周年特別番組「渋谷のみんなをつなげるラジオ」を放送しました。
渋谷駅東口地下広場に設置された特設スタジオからは8つのトークセッションをお届けしました。
18時からは、「渋谷×スポーツ」をテーマに、渋谷の人と人とをつなぐスポーツ、ボッチャの魅力、スポーツのもつ力について考えました。
ゲストにお迎えしたのは、渋⾕ボッチャ協会理事で⽇本ボッチャ協会公認A級指導員の丸茂太郎さんです。
島田 亜紀恵さん(以下、島田):実は、今日は先ほどまでボッチャを渋谷区役所で練習してここに来られたんですよね?
丸茂 太郎さん(以下、丸茂):そうです。夕方5時まで、渋谷区役所の15階にありますボッチャコートで、みなさんと。今日は雨だったので若干人数少なめでしたが20人ぐらいかな。
島田:え!少なめで20人ですか。
丸茂:そうなんですよ。普段は30人ぐらい来てくださるので。やり込んでいる方から初めての方までいろんな方混ざり合ってやれているので、ぜひ、みなさんも1回覗いてみていただけたら嬉しいです。
島田:実は私もボッチャをやっているのですが、まずボッチャがどんなスポーツなのか教えていただけますか。
丸茂:パラリンピックの競技スポーツです。(もともとは)主に脳性麻痺の方を中心に行われるようなスポーツなんですけれども、ボッチャの面白いところが、パラリンピックの競技ってほとんどがオリンピック競技を、何か工夫して、バリアフリー化したような競技なんですよ。で、パラリンピックにしかない競技っていうのは3つしかなくてですね。まずボッチャですよね。で、もう一個は、ゴールボールってご存知ですかね。視覚障がいがある方向けの。カラカラなるボールを転がして投げて、向こう側のゴールに入れるようなスポーツなんですね。で、もう一つが車いすラグビー。ラグビーとは言いますけどね、いわゆるラグビーとはまたちょっと違ったスポーツで。なのでボッチャっていうのは、パラ生まれ、パラ育ち。喫粋のパラっ子なんですね。ただそれが今、パラスポーツなんだけれども同じルールで誰もが一緒にできたりしますので、パラスポーツの枠を超えて、ユニバーサルスポーツっていうんですかね、みんなが同じルールで楽しめるスポーツとしてちょっと今、(流行が)来てます。
島田:来てますよね。先日武蔵野市でジャパンカップ(BOCCIA JAPAN CUP 2026 supported by かんぽ生命)もありました。年々お客様も増えているような感覚があるんですけれど、やはり渋谷区内外関係なく盛り上がっていますよね。
丸茂:そうですね。で、やっぱりみなさんのレベルも上がってきたから、もちろんやるスポーツとしても最高に楽しいんですけれども、見るスポーツとしても、少しずつ、なんていうのかな、見て楽しいスポーツにもなってきた気がします。
島田:なぜそのボッチャがこんなに渋谷で盛り上がってきているのかって、気になるところなんですよ。渋谷って、いろんなところに常設コートができましたよね。
丸茂:そうなんです。この街にフィットしたのかな、っていう感じはすごくしますね。みんなが一緒で同じ土俵に立てる、口で言うのは簡単だけどね、なかなか難しいことだけれども、やっぱりこの街が目指してることって、みんなが同じ目線で一緒に立っているっていうところがあると思うんですよ。ちょうどそれが実現できるのがボッチャだったんじゃないかなって、そんな風に思います。
島田:同じルールで、ランプと呼ばれる器具を使うこともありますけれども、基本的に同じコートでみんなでプレーができるっていうところが面白いですよね。世代、障がいの有無、仕事上の立場も関係なく、誰もが教え合えるというのが驚きでもあったんです。
丸茂:コミュニケーションスポーツなんていう言い方もするんだけれども、初めて会った者同士でも、お互いコミュニケーションを取りながらできるゲームなんですよね。先日も企業の交流会を行ったんですけれども、やっぱり知らない会社同士の方が同じチームで交流会っていうとちょっと堅苦しかったりするじゃない。でも一緒にプレーすることによって自然にお話が弾んで、仲良くなれるっていうそんなところもいいところだと思います。
島田:渋谷でいろんな盛り上がり方をしているボッチャなんですけれど、「ボッチャ・マンスリートーナメント in SHIBUYA」が少し前に始動しました。このボッチャ・マンスリートーナメントがどんなものなのか教えてください。
丸茂:ボッチャ・マンスリートーナメントっていうのはですね、マンスリーっていうからには毎月やるわけですよ。これがえらいこと(大変なことを)始めちゃったなと思いまして。やっぱり毎月やるっていうのはね、とっても素敵なことだけど。スタートする時点は、前期までは20チーム募集だったんですけど、本当に20チームも集まるんだろうかと、開けてみなきゃわかんないじゃないですか。そしたらありがたいことに毎回抽選になりまして。たくさんの方が来てくださっています。大会を始める時に、誰でも参加できる大会、初めて大会に出る方なんかも出やすい大会にしたいなっていうのが一個あったんですね。で、もちろんそういう方も来てくれるんだけれども、やっぱりとっても上手な方も来てくださる。(そうすると)もしかしたら出にくくなっちゃったらどうしようと、初めての方がですね。そこを心配したんですけど、でも、あの、大丈夫でした。なんで大丈夫かっていうと、やっぱり上手な方々、やり込んでいる方々って、その心意気っていうんですか、優しい方が多いっていうか。ボッチャを広げようねっていう気持ちだったりとか、みんなが一緒なのがすごくいいんだよねっていう、そういう気持ちも持ってやってくださってるから、逆に初めて来られた方も、こういう雰囲気だったら大丈夫、もちろん勝負はガチで来るんですけど、雰囲気の部分でね、十分楽しんでいただけて、また次大会出たいな負けて悔しかったな、次は絶対勝ってやる!なんて、そんな風に思えるような形で続いてきていて、良いかなと思います。
島田:これからチームを組んで、今年度参加するっていうこともできますよね。
丸茂:もう毎月やっているから、ぜひぜひ。大会に出るってなんとなくちょっとハードルが高いって思われる方いらっしゃるかと思うんですけれども、やっぱり一歩踏み出してほしいな。で、大会出ちゃえば、いわゆるそのなんていうのかな、血と汗がみなぎるみたいな、そういう大会とはまたちょっと違う、あの独特の優しい雰囲気がある大会になるんで。ぜひ大会出場やってみていただきたいです。
島田:あとは、「渋谷の防災キャラバン」でもボッチャのブースが出ていますけれど、なぜ防災のイベントの中でボッチャがあるんでしょう。
丸茂:まさかの時ってあるじゃないですか、それこそ大きな地震があって、みんなで避難生活をしなきゃいけないとか、そういう時にちょっとした小さなスポーツレクリエーションとしてできるものとしても提案させていただいているんですよ。きっとそういう生活になった時大変だと思うんですよね。で、その時にちょっとみんなでコミュニケーションとったりとか、少し体を動かしたりとかする。そういうものとしても使えるんじゃないかなって提案させていただいています。
島田:さあ、これからの10年について少し考えていきたいなと思います。丸茂さんは「渋谷×スポーツ」あるいは「渋谷×ボッチャ」という点で、渋谷という街がこれからどんな風になっていったらいいなと思われますか。
丸茂:そうですね。僕はこの街で生まれ育ってますもんで、ずっと変わり続けているのを見てきているんですよね。変わり続けて成長し続けている街だなっていうのはすごく感じるんですけれども、やっぱりもっともっとみんなが普通に混じり合えて、一緒にいられるような街になれたらいいなっていうのは思いますね。で、渋谷ってすごい発信力とかパワーがある街だと思うんですよ。じゃあ人と人とがみんなもっと普通につながるっていう一個の、なんだろう、ブームなんて言っちゃったら軽いけれども、そういうものを渋谷から発信してあげることによって、日本全国に広がれる。だから渋谷でいいことやれば日本が良くなる、ぐらいの、それぐらいのことを思っちゃいたいなと思っています。
■トークセッション全編のアーカイブはこちら
https://note.com/shiburadi/n/nbd9d5d9b8289?sub_rt=share_pw
