
2026年4月1日、渋谷のラジオは開局10周年を迎えました。
2016年、コミュニティFMとしてスタートした渋谷のラジオは、大都市の渋谷で、もしも大きな災害が起きた時、この街にいる人たちがどう助け合えるのか、その問いから生まれて、10年間「渋谷のみんながつながるラジオ」として人と人とをつないできました。
10周年の節目を迎えた渋谷のラジオが新たに掲げたテーマが「渋谷の みんなを つなげる ラジオ」。
一人ひとりの声や想いが、未来をつくります。
渋谷で暮らす人の声や想いをこの街に響かせながら、新しいつながりを生み出していきます。
そんな渋谷のラジオの開局10周年を記念して、2026年4月1日、
渋谷のラジオ開局10周年特別番組「渋谷のみんなをつなげるラジオ」を放送しました。
渋谷駅東口地下広場に設置された特設スタジオからは8つのトークセッションをお届けしました。
17時からの「渋谷×SDGs」のトークセッションでは、「渋⾕でサステナブル」パーソナリティ・シブヤサステナブル推進協議会 シブサスリーダー 松嶋範⾏さんをお迎えしました。
これまでの渋谷のSDGsに関する取り組みを振り返りつつ、未来を見据えながら新たな渋谷像を語ってくださりました。
島田亜紀恵さん(以下、島田):松嶋さん、渋谷でのSDGsの取り組み・活動、どんなものがあったか少し教えていただけませんか。
松嶋範⾏さん(以下、松嶋):発端というか、世の中がちょっとエコに向き始めた頃、ちょうど現区長・長谷部区長が作ったグリーンバード(NPO法人 green bird)がスタートかなと思います。当時はそれと並行して、花壇・植栽をきれいにしようとか、そういったNPOさんがボコボコ出てきて。で、地域の花壇を当然使うことになるんで、役所に来て許可を求めたり、協力を求めたりっていうアクションがどんどん増えてましたね。で、区役所の中でも、例えば、今、渋谷の街って暑いじゃないですか。その熱中症の問題って夏に向けて大事な問題だってことで、もう10年以上前にやったのが区内に21箇所温室時計を置いて、区内のどこが暑くて涼しいかを調べたことがあるんです。区役所でね。非常にいいデータだと思うんですけど。暑いところにできるだけ緑をたくさん増やそうとか、緑の配置の仕方みたいなものも当時区役所でやってましたね。
島田:そうなんですね。あれはただ植えてるというわけではないんですね。
松嶋:本当はそう。今はそこまで細かくできてるかどうかわからないんですけど、当時はそういう発想で緑の植え方とか増やし方をもうちょっと科学的にやったらええやないっていう試みはやってましたね。土木部と一緒に。
島田:そうなんですね。公園通りとか、あとはモヤイ像の周りとか。お花ね、綺麗に植えられてますよね。
松嶋:そうです。あれもNPOの活動家の方々が本当に毎日のように手入れしてくれたんですよね。やはりああいう地道な活動ってなかなか外には出てこないんだけど、でも、ああいうことがあるから、渋谷の街もきれいになったり、みなさんが訪れて心が穏やかになったりする。そういったひとときを演出してくれるのは非常にありがたい活動だと思いますね。
島田:SDGsにもいろいろありますけれど、やはりお話していただいている環境っていうのがどこか取り組みやすかったりとか、もしかすると、渋谷で暮らす私たちにとって身近なものの一つなのかなっていうふうにも思うんですけれども、そういった街の風景の中にも SDGsの取り組みがあるっていうことですよね。
松嶋さんは、いろんな都市をまわられていて、渋谷でのSDGs・環境についての取り組みって、進んでいったり、多かったり、あるいは少ないとか、感じることはありますか。
松嶋:渋谷って、実は、ほとんどの人に「渋谷」って言うと、スクランブル交差点をイメージするんですよね。でも、渋谷には、例えば笹塚があったり、幡ヶ谷があったり、南の方に行くと広尾があったりとか、千駄ヶ谷があったり、いろんな地域があるじゃないですか。渋谷の住民の方々と渋谷に訪れるいわゆる来街者。そういった方々のイメージって2つぐらい分かれていて。そういった意味でいくと、中央の渋谷、いわゆるスクランブル交差点の周囲はいろんなものがすごい早い段階でインストールされてますよね。実験的な意味も含めて。そういった中で、住民との人たちにもこう受け入れられるような、日常生活の中に同化できるようなものは、その周辺に広がっていっているというふうに考えると、学校教育を含めて言えば比較的進んでる方じゃないかなと思いますね。
島田:そうなんですね。 渋谷で SDGs・環境に関して何かいいことに取り組もうと思ったらどんなことができますかね。
松嶋:いい質問ですね。それが今、実は渋谷の課題でもあるんですよ。モザイク人間模様が非常に濃い街・渋谷だと思います。そういった人たちが集まって、いろんなものが反応してアクションが起きてはいるんです。たくさんね。でもそれをつなげる役割がないんですよ。だから、例えば、今、質問されたように、「私こういうことやりたいんだけど」って言っても、どこの門を叩いていいかわかんないんです。ネットという便利なものがあるんで、検索してググれみたいな、そういうイメージはあるとは思うんですけれど、ただ直接渋谷のあそこに行けば、誰々に聞けばこういうことができるっていう情報がなかなか入ってこないですよね。そういったハブ機能みたいなものをそろそろ作らなきゃいけないかなというのがひとつの課題でもあり、また逆に言うと、いろんな活動がある中で、そういうものを自分で見つけていかなきゃいけない。その大変さというか、楽しさみたいなものはありますよね。
島田:確かに、私は松嶋さんと毎週木曜日に会うので、何かあったら、「松嶋さん!」って思うんですけど。なかなかそういう方・プラットフォームにたどり着くの難しいですよね。
松嶋:なかなかないですね。まだね。役所にもそういう機能ないんです。
島田:どういう形だったら、ハブができるんでしょうかね。
松嶋:そうですね。10年先を見た渋谷ってどういう街になったらいいかなっていうような文脈も含めて考えると、私は何も物理的に渋谷の街にそういったものがなきゃいけないと思わなくて、これからは、やっぱり空間があればいいのかなと。ネットの中に渋谷という空間があってもいいのかなと。例えば、バーチャルリアリティの世界かもしれないし、メタバースの世界かもしれないんだけど、いずれにしても、あまり物理的空間に縛られない渋谷ってこれから作ってもいいのかなと思いますね。そういった世界観の中で、渋谷っていうのは、今後10年20年で別な次元で変わっていけたらいいかな。そうするとみんなそこに集まれるじゃないですか。ネットを介して。
■トークセッション全編のアーカイブはこちら
https://note.com/shiburadi/n/naf1d928c5d60?sub_rt=share_pw
